令和5年4月からつくし医療・福祉センターの院長を拝命しました。長く院長を務められた飯塚忠史先生の後任として重責を担うことになりました。どうかよろしくご指導お願い申し上げます。
さて、令和2年2月からの約3年間、医療・福祉の分野のみならず社会全体が新型コロナウイルス対策に多大なエネルギーを費やし、つくし医療・福祉センターにおいてもそれぞれの分野での本来目指すべき目標を十分に達成できない状況が続きました。ようやく、この令和5年2月後半以降、第8波も沈静化しつつあり、5月からはこの新型コロナウイルスは2類から5類感染症に変更されます。この3年間に職員が被った物心両面の負担、そして当センターにも押し寄せた様々なダメージからできるだけ早急に回復軌道に乗せることが、まず私に課せられた大きな責務と感じております。しかしながら、一方、コロナ前と同じ状況に戻すことを目標とするのではなく、近年加速度的に進行する人口減少、浸透しつつある在宅医療ケア、また重症化する施設入所児者など変貌する医療・福祉領域に対する新たなシステム構築を目標としつつ、法人理念である“つくす”を念頭に職員一同全力で取り組んで参りたいと考えています。
岩出療育園と桃山療護園に源流を持ち、両施設の統合によって進化してきた当センターは、専門的診療を行う外来をはじめとして、多角的能力を持つリハビリテーション、重症心身障害児者の入所施設、短期入所サービス、在宅支援などつくし医療・福祉センターの持つ総合力を生かして、新たな切り口を模索しつつ、地域の皆様だけでなくすべての利用者様から信頼される支援体制を構築して参りたいと考えています。何卒、よろしくご支援・ご指導をお願い申し上げます。
つくし医療・福祉センター
院長 鈴木啓之