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採用情報 ─ 声のリレー ─

2023.09.25 薬によるQOLの向上

今回《声のリレー》を担当させて頂きます、薬剤師のKです。

 

私がつくしに入職してから、あっという間に12年が経ちました。入職前は重心施設がどのような施設か全く分からず、利用されている方がどのような症状でどのような薬を服用しているかも知りませんでした。

 

つくしでは入所されている方のほぼ全員が、毎日薬を服用しています。抗てんかん薬、便秘薬、向精神薬、経管栄養剤、他にもたくさんの種類が処方されており、薬がなければQOLを保てない方が多く、薬の重要性を感じました。

 

薬を飲む時間や方法が複雑な処方がありますが、ご自身で薬を管理することが難しい方が多く入所されています。薬を間違いなく服用できるように、つくしでは毎日飲む薬を1回分ずつでまとめ、保管場所にセットする作業を薬局で行っています。その後、療育棟へ薬が渡り入所者さんが服用するまでの間は、療育棟スタッフにより管理されています。

 

免疫機能が低下している方や、体重が軽く年齢だけでは判断できない服用量、経管栄養で服用される方への処方など、重心施設ならではの処方もたくさんあります。この約10年で入所者の方々の高齢化や症状の進行などにより、処方される薬の量や種類が徐々に増え、また服用量の微調整が必要な方や子どもさんの入所の増加で、処方内容が複雑になったりと業務内容も増えました。

 

数年前からは電子カルテや調剤支援システム、新しい機械の導入など調剤業務のさらなる機械化が進んだことで、上記のような状況においても少人数の薬剤師で運営することができています。最近ではコロナ禍や製薬会社の都合による医薬品の入荷困難や販売中止など、薬の調剤や在庫管理に支障が出ることが多く、利用者さんと直接的な関わりが少ない部署でも様々な影響が出ています。

 

世の中の変化に臨機応変に対応しながら、今後も全スタッフと互いに協力し合い、利用者の方々が穏やかな日々を過ごせるよう励んでいきます。

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